そしてどのようなメリットが得られるのでしょうか。
今回は『株式公開買い付けのメリットについて』まとめてみました
そもそも株式公開買い付け(TOB)とは?
株式公開買い付けはTOB(Take Over Bid)とも言われます。
目的の株を取得するために、証券取引所を介さずに不特定多数の株主からその株を買い付けることを指します。
そしてTOBを行う際は、株を買う目的、購入予定株数、買い取り価格などを事前に公表する義務があります。
主にTOBを行う目的としては、企業買収や子会社化のために企業の経営権を取得することにあります。
買い付けの対象となる企業の取締役会の賛同を得ている場合は「友好的TOB」、賛同を得ていない場合は「敵対的TOB」と言われます。
株式公開買い付け(TOB)を行うメリットとは?
・大量の株を集めることができる
TOBを行う場合、市場で取引されている価格よりも数割上乗せした価格を株主たちに提示します。
株主たちにとっては、市場で売るよりもTOBで保有株を売却した方が利益が高くなるため、持っている株をTOBで売るという選択を取る人が増えます。
その結果、TOBを行った会社は多くの株を集めることができます。
・一定の価格で株を集めることができる
市場で株を集めようとした場合、大量に株を買うと価格が上昇してしまいます。
しかし、TOBの場合は提示した価格で買い付けることになるため、価格の変動がなく買収資金を計画しやすくなります。
・買い付けを取りやめることができる
買い付け予定枚数を下回った場合、買い付けを取りやめることができます。
そのため買い付けに失敗した際リスクを背負う必要はありません。
さいごに
TOBは、イギリスやアメリカなどでは古くから行われている乗っ取りの手法のようです。
日本では、2005年にフジテレビがニッポン放送株に対しTOBを行ったことで注目を集め、徐々にこの手法が取られるようになってきました。
経営権を巡りフジテレビとライブドアが争ったのも、全てはこのフジテレビがニッポン放送を子会社化するためのTOBが発端でした。
『対象企業の株を50%取得すれば経営権をもつことができる』というルールを考えると、改めて会社は株主のものなんだな〜と痛感しますね〜。
この記事がみなさんの疑問を少しでも解消できたなら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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