株式公開と上場は実質同じことのように思えますが、違いはあるのでしょうか。
株式投資の初心者にとって気になるポイントですよね。
そこで今回は株式公開と上場の違いについて調べてみました!!
“株式公開”と”上場”の違いとは?
株式公開と上場の違いは、今となってはないに等しいです。
つまり株式公開と上場も同じことになります。
両者ともに、これまで企業の関係者たちが保有していた株を公開し証券取引所を通して売買することを意味します。
ニュースなどで「我が社も株式公開しましたー!」や「我が社もついに上場いたしましたー!」と言っていたら、同じことだと思っていただいて問題ありません。
しかし2004年以前、つまりにジャスダック証券取引所が発足する前までは、株式公開と上場に明確な違いがありました。
2004年以前までは”株式公開”と”上場”の区別があった!?
現在は、株の取引が行える場所は証券取引所のみです。
しかし2004年以前には、証券取引所のほかに店頭市場と呼ばれる場所でも取引が可能でした。
そのため、証券取引所で売買する場合を上場、店頭市場で売買する場合を株式公開と呼んでいました。
店頭市場は、証券取引所で扱わない株を取引する場所でした。
店頭市場には証券取引所のような特定の集会所があるわけではなく、証券会社同士、または証券会社と顧客同士が証券会社の店頭などで取引を行っていました。
しかし2004年に店頭市場によって扱われていた株はすべてジャスダック証券取引所で束ねられることになりました。
その結果、店頭市場という売買形態は消滅することになりました。
そしてジャスダック証券取引所はしばらく東証やマザーズとは一線を画す独立した証券取引所でしたが、2013年に東証の傘下となりました。
現在ではマザーズと共に新興企業やベンチャー企業が集まる大きな市場に成長しています。
さいごに
以前は、株の取引が行える場所が証券取引所と店頭市場と2カ所存在していたため、上場と株式公開と言い方が分けられていました。
しかし、店頭市場のシステムが消滅した現在は、すべて証券取引所での取引になっています。
それに伴い、上場と株式公開の意味合いの違いもなくなりました。
この記事で、みなさんの疑問を解消できたなら幸いです!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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